オランダの大手金融グループであるING社が、日本での確定拠出年金事業から撤退することを決め、運営管理業務を行っているアイエヌジー・プリンシパル・ペンションズを解散するということです。同社のプレスリリースによると、日本の確定拠出年金市場は同社が当初期待していたほどにはなりそうにないというのが理由だということです。
確かに、運営管理機関は数百社が名を連ねており、全ての会社が採算がとれるようになるとは思えません。昨年12月には、新光証券が運営管理業務から撤退というニュースもありました。今後、他の企業が撤退するような事態も十分考えられます。
加入者の口座等については他の会社が引き継ぐということなので、加入者が損失を被るということにはなりませんが、それでも、事務的な手続きが必要であったり、IDやPWなどの変更が必要になる可能性はあります。運用商品が変るのかどうかは、プレスリリースからはわかりませんでした。
どの会社が撤退しそうなのかどうかというのは、投資家には全くわかりません。INGのケースで見れば、大手なら大丈夫ということにはなりませんし、新光証券のケースを見れば、国内の会社なら撤退しないとも言えません。運営管理機関の評価とか実績など、選択の判断の材料や手段が欲しいものです。