厚生労働省の7月31日の発表によると、企業型確定拠出年金の加入者数が6月末現在で196.9万人に達したということです。1年前に比べて30パーセント以上も増加したことになります。大企業を中心に導入が進んでいるということです。また、今後は中小企業での導入が進むと予想され、更なる加入者数の増加が期待されそうです。
一方で、個人型の加入者数は6月末現在68,792名。1年前が32,294名ですから、こちらは2倍以上に増加しています。とはいえ、7万人にも満たない人数ですから、広く普及したとはいえない数字です。企業型と違って、個人型の場合は、加入したい人が自ら情報を収集し、加入手続きを行わなければなりません。それ以前の課題として、制度が広く認知されるようになる必要があります。存在を知らなければ、加入も何も始まりません。最近はマスコミを利用したPRもほとんど見かけることはありませんから、存在を知らない人もまだ多いと思います。政府による積極的かつ持続的なPR活動を期待したいものです。