老後の不安がある一方、結婚費用は増加


自分の口座情報を確認しようと確定拠出年金サービス株式会社の運営する「確定拠出年金インフォメーション」にアクセスすると、「人生の三大費用(結婚費用)の調査結果」が掲載されていました。

これは、リクルート社の実施した「ゼクシー結婚トレンド調査2003」によるもので、ゼクシーとは、リクルートが発行している結婚情報雑誌です。一時「ゼクシーがなければお嫁に行けない~」といったキャッチコピーがテレビでもよく流れていたのを覚えている人もいるでしょう。

この調査によると、人生の三大費用の一つである結婚費用の総額は、全国平均で552万円。前回調査に比べて34万円増加。また、結納から新婚旅行までにかかった費用の平均も374万円と、前回調査から59万円増加したそうです。

そもそも結婚費用が人生の三大出費というのが、おかしい。住宅・教育と並んで、結婚にそんなにお金をかける意味が見いだせないし、金銭感覚がどこか狂っているのではないかとさえ感じます。

そんな個人的偏見(?)はさておき、この不景気・デフレと大騒ぎされている時代に、結婚費用が平均552万円!!で、しかも前年より34万円も増加しているというのには驚き。もしかしたら結婚費用は景気回復の先行指数なのかと思ったくらいです。多くの人が老後の不安を抱いているという現実と、結婚に巨額(少なくとも私にとっては巨額)を費やすことに、矛盾を感じます。

将来が不安だと感じる世代と結婚世代は、異なるということなのかもしれませんが、恐らくこの出費の大半を負担する親世代は、不安を強く感じているはずです。それでも可愛い息子や娘のためには、これだけの出費を負担してしまう辛い世代。「ジミ婚」という言葉が流行ったことがありましたが、それも一過性のものだったのでしょうか――。