今年も届いた運用記録


運用記録

毎年この時期になると、私が加入しているiDeCo(個人型確定拠出年金)の運営管理機関であるゆうちょ銀行から「確定拠出年金・残高のお知らせ」というレポートが郵送されてきます。このレポートで、昨年1年間の運用状況等を知ることができます。もちろん、インターネットにアクセスすれば、いつでも運用状況を知ることはできますが、長期運用が前提ですので、ほとんどインターネットで確認することはしていません。

さて、今回の運用状況はどうだったのでしょうか。

国内外の株式市場の動向はテレビなどのニュースで、日本と米国の株価指数を耳にする程度ですが、それでも株式市場は好調そうでしたので、私の運用状況も良いだろうとは予想していましたが、予想以上に良い結果でした。

 項目 2017年12月末(前年末比増減)
①拠出金累計 +7.9%
②資産評価額 +32.5%
評価損益 +76.0%

 

①拠出金累計

拠出金が7.9%増加しているのは、毎月23,000円ずつ積み立てた分です。この積立額のことをiDeCoでは拠出金と呼びます。2017年は年間で276,000円を積み立てました。なお、私がiDeCoに加入したのは、2002年4月ですので約15年が経過しています。

②資産評価額

資産評価額は、私が運用している資産を、年末時点で時価評価した金額です。時価評価のことを値洗いと呼ぶこともありますが、投資信託を通じて投資している株式の価格を時価で値洗いし、その合計額がいくらかを示す数字です。

③評価損益

評価損益は、年末時点での②資産評価額から私が実際に積み立てた額の合計である①拠出金累計を差し引いた額、つまり利益です。利益が1年前に比べて76%も増えたことには驚きました。

 

なお、私は、日本の株式に投資する「フィデリティ・日本成長株・ファンド」と外国の株式に広く分散投資する「ステート・ストリートDC外国株式インデックス・オープン」の2本に毎月50%ずつ配分して運用しています。ほったらかしておいてこの運用結果が得られるところが、iDeCoを含む積み立て投資の素晴らしいところです。

 

2018年以降

ただ、2018年に入ってからは国内外の株式市場は大きく崩れていますので、今後どうなるかはとても不透明です。ただ、不透明だから、何かしらの手立てを講じるかといえば、それはありません。私には、世界の金融市場の先行きを予想する力はないからです。

過去200年間の株式市場の研究を行ったジェレミー・シーゲル教授の著書「株式投資 長期投資で成功するための完全ガイド」の中に次のような言葉があります。

多くの投資家が市場に打ち勝とうとして、悲惨な結果に陥る。多くのリスクを取りすぎ、取引コストが高くなり、その時々の感情に流されて—-相場が下落しているときは悲観主義に、相場が高いときは楽観主義に屈してしまうのである。結局、誤った行動によって、ただ市場にいるだけで達成できる利回りより、はるかに低い利回りしか得られず、失望するのである。

私は、シーゲル先生の言うところの「ただ市場にいるだけ」、つまり、このままコツコツとこの2本の投資信託を積み立てることだけを続けることにします。

なお、ここでは、実際に私が辿ってきたiDeCoでの運用の道のりを記載していますが、その目的は、iDeCoや投資信託の積み立てを別の角度から理解してもらうためであり、決してiDeCoを推奨するものでも、ましてや投資している個別の投資信託を推奨するものでもありません。あくまでも、私個人の運用記録にすぎません。iDeCoってこういうものなんだ、iDeCoを続けるとこういうことが起こるのかという程度に読んで頂ければと思います。