2022年1月のリート市場
東京証券取引所が公表した月刊REIT(リート)レポート(2022年1月版)によると、リート市場全体の動向を示す東証REIT指数(配当なし)は、前月終値から119.52ポイント下落して1,946.81ポイントで2022年1月の取引を終了しました。
2022年1月末のREIT市場の時価総額合計は前月比5.47%減少し、16.1兆円となりました。また、予想年間分配金利回り(時価総額加重平均予想年間分配金利回り)は3.75%でした。1日平均売買代金(立会内)は、前月比24.0%増加し616億円となりました。2022年1月末現在、61本のリートが東京証券取引所に上場しています。
月間騰落率ランキング
2022年1月の月間騰落率がプラスになったのは61本中3本だけでした。最も騰落率が高かったのはザイマックス・リート投資法人(3488)で、騰落率は6.16%でした。
<月間騰落率がプラスだったリート>
順位 | ファンド名 | 月間騰落率 |
1 | ザイマックス・リート投資法人(3488) | 6.16% |
2 | 大和証券オフィス投資法人(8976) | 2.71% |
3 | ユナイテッド・アーバン投資法人(8960) | 0.22% |
売買代金ランキング(上位5銘柄)
2022年1月のリートの売買代金(立会内)ランキング(上位5銘柄)は次のとおりです。月間の売買代金が最も大きかったのは日本ビルファンド投資法人(8951)で、売買代金は約1,128億円でした。
順位 | 銘柄コード | ファンド名 | 月間売買代金(百万円) | 前月比(1日平均売買代金の前月比) |
1 | 8951 | 日本ビルファンド投資法人 | 112,876 | +91.2% |
2 | 3283 | 日本プロロジスリート投資法人 | 63,492 | -2.0% |
3 | 8952 | ジャパンリアルエステイト投資法人 | 55,938 | +37.1% |
4 | 3281 | GLP投資法人 | 53,756 | +37.0% |
5 | 3462 | 野村不動産マスターファンド投資法人 | 47,243 | +47.9% |
(データ出所:東京証券取引所 **前月比は、1日平均売買代金の前月比 )
利回りランキング
2022年1月末現在の分配金利回り(予想分配金利回り)上位10位ファンドは次の通りでした。
順位 | 投資法人(銘柄コード) | 予想分配金利回り |
1 | ザイマックス・リート投資法人(3488) | 6.25% |
2 | マリモ地方創生リート投資法人(3470) | 6.07% |
3 | 日本リート投資法人(3296) | 6.03% |
4 | トーセイ・リート投資法人(3451) | 5.47% |
5 | タカラレーベン不動産投資法人(3492) | 5.34% |
6 | エスコンジャパンリート投資法人(2971) | 5.29% |
7 | 投資法人みらい(3476) | 5.23% |
8 | ケネディクス商業リート投資法人(3453) | 5.22% |
9 | プレミア投資法人(8956) | 5.15% |
9 | サンケイリアルエステート投資法人(2972) | 5.15% |
(データ出所:東京証券取引所 月間リートレポート1月版)
2022年1月のREIT市場での主な出来事
日本銀行によるREITの買入れは実施されませんでした。
マリモ地方創生リート投資法人(3470)、日本プライムリアルティ投資法人(8955)、コンフォリア・レジデンシャル投資法人(3282)、日本ビルファンド投資法人(8951)、三井不動産ロジスティクスパーク投資法人(3471)、ヘルスケア&メディカル投資法人(3455)が公募増資を発表しました。
また、次の投資法人が2021年11月期決算を発表しました。投資法人名をクリックすると、分配金支払い履歴等をご覧頂けます。
- ユナイテッド・アーバン投資法人(8960)
- 平和不動産リート投資法人(8966)
- 大和証券オフィス投資法人(8976)
- 阪急阪神リート投資法人(8977)
- アクティビア・プロパティーズ投資法人(3279)
- 日本プロロジスリート投資法人(3283)
- 大江戸温泉リート投資法人(3472)
- SOSiLA物流リート投資法人(2979)