2019年2月のリート市場
東京証券取引所が公表した月刊REIT(リート)レポート(2019年2月版)によると、東証REIT指数は、前月終値から概ね横ばい(0.82ポイント低下)の1,850.03ポイントで2019年2月の取引を終了しました。
2019年2月末のREIT市場の時価総額合計は前月比1.49%増加し13.67兆円となりました。予想年間分配金利回り(時価総額加重平均予想年間分配金利回り)は4.02%で1月の4.03%と概ね同じ水準でした。また、1日平均売買代金(立会内)は、前月比1.85%増加し443億円でした。
売買代金ランキング(上位5銘柄)
2019年2月のリートの売買代金ランキング上位5銘柄(立会内)は次のとおりです。なお、2月末現在、東京証券取引所には62の不動産投資法人が上場しています。
順位 | 銘柄コード | ファンド名 | 月間売買代金(百万円) | 前月比(1日平均売買代金の前月比) |
1 | 8951 | 日本ビルファンド投資法人 | 64,192 | -8.5% |
2 | 3462 | 野村不動産マスターファンド投資法人 | 49,242 | +69.1% |
3 | 8984 | 大和ハウスリート投資法人 | 45,314 | +97.0% |
4 | 8952 | ジャパンリアルエステイト投資法人 | 43,180 | -14.9% |
5 | 3471 | 三井不動産ロジスティクスパーク投資法人 | 34,946 | +182.1% |
(データ出所:東京証券取引所)
月間の売買代金が最も大きかったのは「日本ビルファンド投資法人」で売買代金は約641億円でした。日本ビルファンド投資法人は、三井不動産をメインスポンサーとする国内最大のオフィス特化型の不動産投資法人です。
なお、5位の三井不動産ロジスティクスパーク投資法人も三井不動産をメインスポンサーとしています。同投資法人は、三井不動産と戦略的パートナーシップを構築し、物流施設を主な投資対象としています。
2019年2月のリート市場での出来事
日本銀行によるREITの買入れは4回(合計48億円)実施されました。
また、2019年2月13日にエスコンジャパンリート投資法人(2971)が上場しました。同投資法人は、商業施設の底地(第三者が賃借してその上に建物を所有している土地)を主な投資対象とし、地域社会の生活を豊かにする暮らし密着型商業施設への投資を中心に行う方針の不動産投資法人です。資産運用会社は、株式会社日本エスコンの100%子会社である株式会社エスコンアセットマネジメント。
また、次の11投資法人が2月に2018年12月期決算を発表しました。投資法人名をクリックすると、分配金支払い履歴等をご覧頂けます。
- 日本ビルファンド投資法人(8951)
- 日本プライムリアルティ投資法人(8955)
- インヴィンシブル投資法人(8963)
- フロンティア不動産投資法人(8964)
- ジャパン・ホテル・リート投資法人(8985)
- ジャパンエクセレント投資法人(8987)
- MCUBS MidCity投資法人(3227)
- 日本リート投資法人(3296)
- マリモ地方創生リート投資法人(3470)
- さくら総合リート投資法人(3473)
- CREロジスティクスファンド投資法人(3487)
なお、2019年3月12日に、サンケイリアルエステート投資法人(2972)が東京証券取引所に上場しました。同投資法人は、大都市圏(東京圏・大阪市・名古屋市)のオフィスビルを主な投資対象とする不動産投資信託です。