2022年2月のリート市場
東京証券取引所が公表した月刊REIT(リート)レポート(2022年2月版)によると、リート市場全体の動向を示す東証REIT指数(配当なし)は、前月終値から69.43ポイント下落して1,877.38ポイントで2022年2月の取引を終了しました。
2022年2月末のREIT市場の時価総額合計は前月比3.22%減少し、15.5兆円でした。また、予想年間分配金利回り(時価総額加重平均予想年間分配金利回り)は3.90%でした。1日平均売買代金(立会内)は、前月比15.80%減少し518億円となりました。2022年2月末現在、61本のリートが東京証券取引所に上場しています。
リート月間騰落率ランキング
2022年2月の月間騰落率がプラスになったのは61本中13本だけでした。最も騰落率が高かったのはインヴィンシブル投資法人(8963)で、月間騰落率は9.02%でした。
<月間騰落率上位5銘柄>
順位 | ファンド名 | 月間騰落率 |
1 | インヴィンシブル投資法人(8963) | 9.02% |
2 | ヘルスケア&メディカル投資法人(3455) | 7.63% |
3 | 大江戸温泉リート投資法人(3472) | 6.66% |
4 | いちごホテルリート投資法人(3463) | 5.45% |
5 | ジャパン・ホテル・リート投資法人(8985) | 5.20% |
売買代金ランキング(上位5銘柄)
2022年2月のリートの売買代金(立会内)ランキング(上位5銘柄)は次の通りです。月間の売買代金が最も大きかったのは日本ビルファンド投資法人(8951)で、売買代金は約602億円でした。
順位 | 銘柄コード | ファンド名 | 月間売買代金(百万円) | 前月比(1日平均売買代金の前月比) |
1 | 8951 | 日本ビルファンド投資法人 | 60,238 | -43.7% |
2 | 3283 | 日本プロロジスリート投資法人 | 49,198 | -18.2% |
3 | 8952 | ジャパンリアルエステイト投資法人 | 40,484 | -23.6% |
4 | 3462 | 野村不動産マスターファンド投資法人 | 39,164 | -12.5% |
5 | 8953 | 日本都市ファンド投資法人 | 38,881 | -7.8% |
(データ出所:東京証券取引所 **前月比は、1日平均売買代金の前月比 )
利回りランキング
2022年2月末現在の分配金利回り(予想分配金利回り)上位10位ファンドは次の通りでした。
順位 | 投資法人(銘柄コード) | 予想分配金利回り |
1 | ザイマックス・リート投資法人(3488) | 6.71% |
2 | マリモ地方創生リート投資法人(3470) | 6.08% |
3 | いちごオフィスリート投資法人(8975) | 6.02% |
4 | トーセイ・リート投資法人(3451) | 5.56% |
5 | サンケイリアルエステート投資法人(2972) | 5.47% |
6 | タカラレーベン不動産投資法人(3492) | 5.41% |
7 | ケネディクス商業リート投資法人(3453) | 5.37% |
8 | エンコンジャパンリート投資法人(2971) | 5.36% |
9 | NTT都市開発リート投資法人(8956) | 5.29% |
10 | 投資法人みらい(3476) | 5.15% |
(データ出所:東京証券取引所 月間リートレポート2月版)
2022年2月のREIT市場での主な出来事
日本銀行によるREITの買入れは2回実施されました。
三菱地所リート投資法人(3481)、日本ロジスティクスファンド投資法人(8967)、ザイマックス・リート投資法人(3488)、ケネディクス・レジデンシャル・ネクスト投資法人(3278)が公募増資を発表しました。
また、次の投資法人が2021年12月期決算を発表しました。投資法人名をクリックすると、分配金支払い履歴等をご覧頂けます。
- 日本ビルファンド投資法人(8951)
- 日本プライムリアルティ投資法人(8955)
- インヴィンシブル投資法人(8963)
- フロンティア不動産投資法人(8964)
- ジャパンエクセレント投資法人(8987)
- 日本リート投資法人(3296)
- マリモ地方創生リート投資法人(3470)
- CREロジスティクスファンド投資法人(3487)