東京証券取引所が発表した月刊REITレポート(2016年3月末時点)によると、3月の東証REIT指数は、3か月連続で続伸し、前月比+23.11ポイントの1896.4ポイントで終了しました。3月の日本銀行によるREITの買入れは2回(24億円)実施され、これにより2016年に入ってからの累計買入れ額は204億円となりました。3月の月末時価総額合計は11.8兆円となり、2月に引き続き過去最高を記録しました。予想年間分配金利回り(時価総額加重平均予想年間分配金利回り)は3.25%で、2月の3.28%から低下しました。
3月には、オリックス不動産投資法人(8954)、インヴィンシブル投資法人(8963)、ヒューリックリート投資法人(3295)、ケネディクス商業リート投資法人(3453)が 公募増資を発表しました。
3月16日付でスターアジア不動産投資法人(3468)の上場が承認され、4月20日に上場予定です。スターアジア不動産投資法人は、東京圏を中心としたアセットタイプ(用途)分散型のポートフォリオを構築する総合型REITで、当面の間、取得価格ベースで70%以上を東京圏に存する不動産等に集中的に投資する方針です。
2016年3月のREITの売買代金上位5銘柄は次のとおりです。月間の売買代金が最も大きかったのは「ジャパンリアルエステイト投資法人」で、売買高は約724億円でした。
順位 | 銘柄コード | ファンド名 | 月間売買代金(百万円) | 前月比(%) |
1 | 8952 | ジャパンリアルエステイト投資法人 | 72,412 | -24.2% |
2 | 8951 | 日本ビルファンド投資法人 | 71,424 | -28.7% |
3 | 8953 | 日本リテールファンド投資法人 | 56,621 | -22.7% |
4 | 3283 | 日本プロロジスリート投資法人 | 54,603 | +6.9% |
5 | 3466 | ラサールロジポート投資法人 | 52,545 | -60.0% |
*東証REIT市場における当月の立会内売買代金トップ5銘柄。
**前月比は、1日平均売買代金の前月比。
(データ出所:東京証券取引所)
また、2016年3月には次の10投資法人が2016年1月決算を発表しました。法人名をクリックすると各投資法人の分配金支払い履歴等をご覧頂けます。
- 東急リアル・エステート投資法人(8957)
- 日本ロジスティクスファンド投資法人(8967)
- 森ヒルズリート投資法人(3234)
- アドバンス・レジデンス投資法人(3269)
- ケネディクス・レジデンシャル投資法人(3278)
- コンフォリア・レジデンシャル投資法人(3282)
- イオンリート投資法人(3292)
- ヘルスケア&メディカル投資法人(3455)
- サムティ・レジデンシャル投資法人(3459)
- いちごホテルリート投資法人(3463)