2018年4月のリート(不動産投資信託)市場
東京証券取引所が発表した月刊REITレポート(2018年4月末時点)によると、東証REIT指数は、前月比39.82ポイント上昇し、1,728.48ポイントで4月の取引を終了しました。
2018年4月末のREIT市場の時価総額合計は前月比1.70%増加し12.15兆円となりました。予想年間分配金利回り(時価総額加重平均予想年間分配金利回り)は4.07%で、3月の4.10%からわずかに低下しました。また、1日平均売買代金(立会内)は前月比17.04%減少し328億円となりました。
売買代金上位5銘柄
月間の売買代金が最も大きかったのは「ジャパンリアルエステイト投資法人」で、売買代金は約972億円でした。ジャパンリアルエステイト投資法人は、三菱地所と三井物産をスポンサーとするジャパンリアルエステイトアセットマネジメントが運用する投資法人で、日本全国の主要都市に所在するオフィスビルを投資対象としています。
2018年4月のREITの売買代金上位5銘柄は次のとおりです。
順位 | 銘柄コード | ファンド名 | 月間売買代金(百万円) | 前月比** |
1 | 8952 | ジャパンリアルエステイト投資法人 | 97,294 | +150.8% |
2 | 8951 | 日本ビルファンド投資法人 | 45,069 | -3.8% |
3 | 8963 | インヴィンシブル投資法人 | 34,971 | +160.6% |
4 | 8953 | 日本リテールファンド投資法人 | 30,000 | -14.9% |
5 | 8984 | 大和ハウスリート投資法人 | 27,086 | -73.1% |
*東証REIT市場における当月の立会内売買代金トップ5銘柄。
**前月比は、1日平均売買代金の前月比。
(データ出所:東京証券取引所)
2018年4月のREIT市場での出来事
4月の日本銀行によるREITの買入れは2回、合計24億円実施されました。 積水ハウス・レジデンシャル投資法人(8973)は、積水ハウス・リート投資法人(3309)との合併に伴い4月25日付で上場廃⽌となりました。