2022年4月のリート市場
東京証券取引所が公表した月刊REIT(リート)レポート(2022年4月版)によると、リート市場全体の動向を示す東証REIT指数(配当なし)は、前月終値から27.29ポイント下落して1,975.75ポイントで2022年4月の取引を終了しました。
2022年4月末のREIT市場の時価総額合計は前月比1.38%減少し、16.4兆円となりました。また、予想年間分配金利回り(時価総額加重平均予想年間分配金利回り)は3.72%でした。1日平均売買代金(立会内)は、前月比4.23%減少し448億円となりました。2022年4月末現在、61本のリートが東京証券取引所に上場しています。
月間騰落率ランキング
2022年4月の月間騰落率を見ると、騰落率がプラスだったのは61本中16本だけでした。最も騰落率が高かったのはジャパン・ホテル・リート投資法人(8985)で、月間騰落率は6.1%でした。ジャパン・ホテル・リート投資法人はホテル特化型の不動産投資信託です。
<月間騰落率上位5銘柄>
順位 | ファンド名 | 月間騰落率 |
1 | ジャパン・ホテル・リート投資法人(8985) | 6.10% |
2 | オリックス不動産投資法人(8954) | 6.05% |
3 | いちごホテルリート投資法人(3463) | 4.63% |
4 | サムティ・レジデンシャル投資法人(3459) | 4.37% |
5 | アドバンス・レジデンス投資法人(3269) | 3.48% |
売買代金ランキング(上位5銘柄)
2022年4月のリートの売買代金(立会内)ランキング(上位5銘柄)は次のとおりです。月間の売買代金が最も大きかったのはオリックス不動産投資法人(8954)で、売買代金は約589億円でした。
順位 | 銘柄コード | ファンド名 | 月間売買代金(百万円) | 前月比(1日平均売買代金の前月比) |
1 | 8954 | オリックス不動産投資法人 | 58,950 | +72.3% |
2 | 8951 | 日本ビルファンド投資法人 | 53,279 | -13.3% |
3 | 8952 | ジャパンリアルエステイト投資法人 | 49,460 | +14.7% |
4 | 3281 | GLP投資法人 | 42,483 | -0.1% |
5 | 3283 | 日本プロロジスリート投資法人 | 40,847 | -25.1% |
(データ出所:東京証券取引所 **前月比は、1日平均売買代金の前月比 )
利回りランキング
2022年4月末現在の分配金利回り(予想分配金利回り)上位10位ファンドは次の通りでした。
順位 | 投資法人(銘柄コード) | 予想分配金利回り |
1 | サンケイリアルエステート投資法人(2972) |
6.31% |
2 | ザイマックス・リート投資法人(3488) | 6.27% |
3 | いちごオフィスリート投資法人(8975) | 6.00% |
4 | マリモ地方創生リート投資法人(3470) | 5.68% |
5 | 東海道リート投資法人(2989) | 5.58% |
6 | トーセイ・リート投資法人(3451) | 5.38% |
7 | NTT都市開発リート投資法人(8956) | 5.30% |
8 | Oneリート投資法人(3290) | 5.17% |
9 | エスコンジャパンリート投資法人(2971) | 5.14% |
10 | ケネディクス商業リート投資法人(3453) | 5.12% |
(データ出所:東京証券取引所 月間リートレポート4月版)
2022年4月のREIT市場での主な出来事
日本銀行によるREITの買入れは実施されませんでした。
次の投資法人が2022年2月期決算を発表しました。投資法人名をクリックすると、分配金支払い履歴等をご覧頂けます。
- 日本都市ファンド投資法人(8953)
- オリックス不動産投資法人(8954)
- 福岡リート投資法人(8968)
- 大和ハウスリート投資法人(8984)
- 日本アコモデーションファンド投資法人(3226)
- GLP投資法人(3281)
- Oneリート投資法人(3290)
- ヒューリックリート投資法人(3295)
- 野村不動産マスターファンド投資法人(3462)
- ラサールロジポート投資法人(3466)
- 森トラスト・ホテルリート投資法人(3478)
- 三菱地所物流リート投資法人(3481)
- ザイマックス・リート投資法人(3488)
- タカラレーベン不動産投資法人(3492)
- サンケイリアルエステート投資法人(2972)