2020年5月のリート市場
東京証券取引所が公表した月刊REIT(リート)レポート(2020年5月版)によると、東証REIT指数(配当なし)は、前月終値から124.6ポイント上昇して1,701.03ポイントで2020年5月の取引を終了しました。
2020年5月末のREIT市場の時価総額合計は前月比7.84%増加し13.27兆円となりました。予想年間分配金利回り(時価総額加重平均予想年間分配金利回り)は4.37%でした。1日平均売買代金(立会内)は、4.67%増加し743億円となりました。
2020年5月末現在、東京証券取引所には63の不動産投資法人が上場しています。
売買代金ランキング(上位5銘柄)
2020年5月のREITの売買代金(立会内)ランキング(上位5銘柄)は次の通りです。
月間の売買代金が最も大きかったのは「ジャパンリアルエステイト投資法人」で売買代金は約862億円でした。ジャパンリアルエステイト投資法人は、三菱地所をメインスポンサーとする国内のオフィスビルに特化したリートです。
順位 | 銘柄コード | ファンド名 | 月間売買代金(百万円) | 前月比(1日平均売買代金の前月比) |
1 | 8952 | ジャパンリアルエステイト投資法人 | 86,230 | +46.2% |
2 | 3281 | GLP投資法人 | 86,072 | +51.6% |
3 | 8953 | 日本リテールファンド投資法人 | 82,429 | +40.9% |
4 | 8951 | 日本ビルファンド投資法人 | 79,263 | +4.0% |
5 | 3462 | 野村不動産マスターファンド投資法人 | 67,306 | +29.9% |
(データ出所:東京証券取引所)**前月比は、1日平均売買代金の前月比 )
月間騰落率
2020年5月の投資口価格の月間騰落率が最も高かった5社は次の通りでした。上位3位まではホテルリートでした。なお5月の騰落率がマイナスになったのは、インヴィンシブル投資法人(8963)だけで、同投資法人の騰落率は-2.47%でした。
順位 | ファンド名 | 月間騰落率 |
1 | ジャパン・ホテル・リート投資法人(8985) | +24.58% |
2 | 森トラスト・ホテルリート投資法人(3478) | +21.55% |
3 | 大江戸温泉リート投資法人(3472) | +20.88% |
4 | オリックス不動産投資法人(8954) | +20.12% |
5 | 日本リテールファンド投資法人(8953) | +20.10% |
2020年5月のREIT(リート)市場での主な出来事
5月の日本銀行によるJ-REITの買入れは6回(95億円)が実施されました。
また、次の5投資法人が2020年5月に2020年3月期決算を発表しました。投資法人名をクリックすると、分配金支払い履歴等をご覧頂けます。
- ジャパンリアルエステイト投資法人(8952)
- グローバル・ワン不動産投資法人(8958)
- 森トラスト総合リート投資法人(8961)
- 大和証券リビング投資法人(8986)
- ケネディクス商業リート投資法人(3453)