2020年6月のリート市場
東京証券取引所が公表した月刊REIT(リート)レポート(2020年6月版)によると、東証REIT指数(配当なし)は、前月終値から34.2ポイント下落して1,666.83ポイントで2020年6月の取引を終了しました。
2020年6月末のREIT市場の時価総額合計は前月比1.74%減少し13.04兆円となりました。予想年間分配金利回り(時価総額加重平均予想年間分配金利回り)は4.46%でした。1日平均売買代金(立会内)は、前月比10.07%減少し668億円となりました。
2020年6月末現在、東京証券取引所には63の不動産投資法人が上場しています。
売買代金ランキング(上位5銘柄)
2020年6月のリートの売買代金(立会内)ランキング(上位5銘柄)は次のとおりです。
順位 | 銘柄コード | ファンド名 | 月間売買代金(百万円) | 前月比(1日平均売買代金の前月比) |
1 | 8953 | 日本リテールファンド投資法人 | 81,802 | -18.8% |
2 | 8951 | 日本ビルファンド投資法人 | 77,008 | -20.5% |
3 | 3462 | 野村不動産マスターファンド投資法人 | 73,403 | -10.8% |
4 | 3281 | GLP投資法人 | 69,416 | -34.0% |
5 | 8954 | オリックス不動産投資法人 | 66,998 | -9.8% |
(データ出所:東京証券取引所)**前月比は、1日平均売買代金の前月比 )
月間の売買代金が最も大きかったのは「日本リテールファンド投資法人」で売買代金は約818億円でした。日本リテールファンド投資法人は、国内最大の資産規模を有する商業施設特化型のリートです。スポンサーは三菱商事とUBS Asset Management AGです。
月間騰落率
2020年6月の月間騰落率が最も高かった5社は次の通りでした。
順位 | ファンド名 | 騰落率 |
1 | GLP投資法人(3281) | +8.91% |
2 | 日本プロロジスリート投資法人(3283) | +7.89% |
3 | さくら総合リート投資法人(3473) | +5.96% |
4 | スターアジア不動産投資法人(3468) | +5.42% |
5 | エンコンジャパンリート投資法人(2971) | +5.40% |
2020年6月のREIT市場での主な出来事
6月の日本銀行によるJ-REITの買入れは8回(120億円)が実施されました。
GLP投資法人(3281)とCREロジスティクスファンド投資法人(3487)が公募増資を発表しました。
また、次の9投資法人が2020年6月に2020年4月期決算を発表しました。投資法人名をクリックすると、分配金支払い履歴等をご覧頂けます。
- プレミア投資法人(8956)
- ケネディクス・オフィス投資法人(8972)
- いちごオフィスリート投資法人(8975)
- スターツプロシード投資法人(8979)
- 星野リゾート・リート投資法人(3287)
- インベスコ・オフィス・ジェイリート投資法人(3298)
- トーセイ・リート投資法人(3451)
- 積水ハウス・リート投資法人(3309)
- 投資法人みらい(3476)