2020年8月のリート市場
東京証券取引所が公表した月刊REIT(リート)レポート(2020年8月版)によると、東証REIT指数(配当なし)は、前月終値から83.05ポイント上昇して1,747.53ポイントで2020年8月の取引を終了しました。
2020年8月末のREIT市場の時価総額合計は前月比5.44%増加し13.74兆円となりました。予想年間分配金利回り(時価総額加重平均予想年間分配金利回り)は4.13%でした。1日平均売買代金(立会内)は、前月比0.68%%増加し524億円となりました。
2020年8月末現在、62本のリートが上場しています。
月間騰落率ランキング
2020年8月の月間騰落率が最も高かった5社は次の通りでした。ランキング1位となったのはインヴィンシブル不動産投資法人で、月間騰落率は+30.99%でした。インヴィンシブル不動産投資法人は、ホテルと住居用不動産をコア資産とする総合型のリートです。
順位 | ファンド名 | 騰落率 |
1 | インヴィンシブル不動産投資法人(8963) | +30.99% |
2 | ジャパン・ホテル・リート投資法人(8985) | +28.96% |
3 | 日本リテールファンド投資法人(8953) | +26.00% |
4 | 大江戸温泉リート投資法人(3472) | +22.74% |
5 | 森トラスト・ホテルリート投資法人(3478) | +22.52% |
売買代金ランキング(上位5銘柄)
2020年8月のリートの売買代金(立会内)ランキング(上位5銘柄)は次のとおりです。
順位 | ファンド名 | 月間売買代金(百万円) | 前月比(1日平均売買代金の前月比) |
1 | 産業ファンド投資法人(3249) | 67,576 | +196.6% |
2 | 日本ビルファンド投資法人(8951) | 56,742 | +8.3% |
3 | 日本リテールファンド投資法人(8953) | 56,603 | +50.1% |
4 | GLP投資法人(3281) | 54,135 | -27.4% |
5 | ジャパンリアルエステイト投資法人(8952) | 50,482 | +18.1% |
(データ出所:東京証券取引所)**前月比は、1日平均売買代金の前月比 )
月間の売買代金が最も大きかったのは「産業ファンド投資法人」で売買代金は約675億円でした。産業ファンド投資法人は、産業用不動産に特化した投資法人で、物流施設、工場・研究開発施設等、インフラ施設を運用しています。
2020年8月のREIT市場での主な出来事
8月の日本銀行によるJ-REITの買入れは2回(24億円)が実施されました。
三菱地所物流リート投資法人(3481)、森ヒルズリート投資法人(3234)、ラサールロジポート投資法人(3466)が公募増資を発表しました。
日本リテールファンド投資法人(8953)が、2021年3月1日に、MCUBS MidCity投資法人(3227)を吸収合併すること、また、2021年2月末を基準日として、投資口1口を2口に分割することを発表しました。
また、次の9投資法人が2020年8月に2020年6月期決算を発表しました。投資法人名をクリックすると、分配金支払い履歴等をご覧頂けます。
- 日本ビルファンド投資法人(8951)
- 日本プライムリアルティ投資法人(8955)
- インヴィンシブル投資法人(8963)
- フロンティア不動産投資法人(8964)
- ジャパンエクセレント投資法人(8987)
- MCUBS MidCity投資法人(3227)
- 日本リート投資法人(3296)
- マリモ地方創生リート投資法人(3470)
- CREロジスティクスファンド投資法人(3487)