東京証券取引所が発表した月刊REITレポート(2016年9月末時点)によると、9月の東証REIT指数は、前月比1.99ポイント上昇して1825.53ポイントで9月の取引を終了しました。
9月末のREITの時価総額合計は前月比3.76%増加し、約11.74 兆円でした。予想年間分配金利回り(時価総額加重平均予想年間分配金利回り)は3.54%で、8月から横ばいでした。また、1日平均売買代金(立会内)は前月比4.10%減少し、382億円となりました。
2016年9月のREITの売買代金上位5銘柄は次のとおりです。月間の売買代金が最も大きかったのは「野村不動産マスターファンド投資法人」で、売買高は約470.5億円でした。
順位 | 銘柄コード | ファンド名 | 月間売買代金(百万円) | 前月比(%)** |
1 | 3462 | 野村不動産マスターファンド投資法人 | 47,055 | -4.3% |
2 | 8952 | ジャパンリアルエステイト投資法人 | 40,924 | +11.7% |
3 | 3269 | アドバンス・レジデンス投資法人 | 40,554 | +101.9% |
4 | 8954 | オリックス不動産投資法人 | 40,260 | +7.8% |
5 | 8951 | 日本ビルファンド投資法人 | 39,081 | -21.1% |
*東証REIT市場における当月の立会内売買代金トップ5銘柄。
**前月比は、1日平均売買代金の前月比。
(データ出所:東京証券取引所)
【9月のREIT市場での出来事】
9月8日に「さくら総合リート投資法人(3473)」が東京証券取引所に上場しました。
9月1日に、「大和ハウスリート投資法人(3263)」と「大和ハウス・レジデンシャル投資法人(8984)」が合併しました。合併法人の社名は、「大和ハウスリート投資法人(8984)」です。また、「トップリート投資法人(8982)」が9月1日付で「野村マスターファンド投資法人(3462)」に吸収合併されました。
また、大和証券投資信託委託株式会社が運用する東証REIT指数連動型ETF「ダイワ上場投信-東証REIT指数(1488)」の上場が承認されました。上場予定日は10月25日です。これにより東証REIT指数連動型ETFは7本になります。
【9月に決算(7月期)を発表した不動産投資法人】
- 東急リアルエステート投資法人(8957)
- 日本ロジスティクス投資法人(8967)
- 森ヒルズリート投資法人(3234)
- アドバンス・レジデンス投資法人(3269)
- ケネディクス・レジデンシャル投資法人(3278)
- コンフォリア・レジデンシャル投資法人(3282)
- イオンリート投資法人(3292)
- いちごホテルリート投資法人(3463)
- スターアジア投資法人(3468)
イオンリート投資法人は、熊本地震の影響によりイオンモール熊本が被害を受け、その復旧費用等で特別損失が発生し、当期純利益は約16億円の損失となりました。そのため、1口当たり利益分配金は0円となりましたが、利益超過分配金が1口当たり1,450円支払われました。