2018年9月のリート市場
東京証券取引所が公表した月刊REIT(リート)レポート(2018年9月版)によると、東証REIT指数は、前月比24.53ポイント上昇して、1,777.18ポイントで9月の取引を終了しました。
2018年9月末のREIT市場の時価総額合計は前月比2.22%増加し12.92兆円となりました。予想年間分配金利回り(時価総額加重平均予想年間分配金利回り)は4.13%で8月の4.16%からやや低下しました。また、1日平均売買代金(立会内)は、前月比16.77%増加し368億円でした。
リート売買代金上位5銘柄
2018年9月のREITの売買代金上位5銘柄(立会内)は次のとおりです。なお、9月末現在、東京証券取引所には61の不動産投資法人が上場しています。
順位 | 銘柄コード | ファンド名 | 月間売買代金(百万円) | 前月比(1日平均売買代金の前月比) |
1 | 3281 | GLP投資法人 | 53,510 | +54.7% |
2 | 8951 | 日本ビルファンド投資法人 | 38,035 | +19.7% |
3 | 8952 | ジャパンリアルエステイト投資法人 | 28,762 | +9.9% |
4 | 8984 | 大和ハウスリート投資法人 | 25,603 | +10.3% |
5 | 8963 | インヴィンシブル投資法人 | 25,005 | -45.9% |
(データ出所:東京証券取引所)
月間の売買代金が最も大きかったのは「GLP投資法人」で売買代金は約535億円でした。GLP投資法人は大規模かつ機能的な設計を備えた賃貸用物流施設を主な投資対象とする不動産投資法人です。
2018年9月のREIT市場での出来事
日本銀行によるREITの買入れは実施されませんでした。
9月7日に伊藤忠アドバンス・ロジスティクス投資法人(3493)が上場しました。伊藤忠アドバンス・ロジスティクス投資法人は、伊藤忠商事株式会社と伊藤忠都市開発株式会社をスポンサーとする不動産投資法人で、物流不動産を主な投資対象としています。
また、次の13社の投資法人が9月に2018年7月期決算を発表しました。
投資法人名をクリックすると、分配金支払い履歴等をご覧頂けます。
- 東急リアル・エステート投資法人(8957)
- 日本ロジスティクスファンド投資法人(8967)
- 森ヒルズリート投資法人(3234)
- 産業ファンド投資法人(3249)
- アドバンス・レジデンス投資法人(3269)
- ケネディクス・レジデンシャル・ネクスト投資法人(3278)
- コンフォリア・レジデンシャル投資法人(3282)
- イオンリート投資法人(3292)
- ヘルスケア&メディカル投資法人(3455)
- サムティ・レジデンシャル投資法人(3459)
- いちごホテルリート投資法人(3463)
- スターアジア投資法人(3468)
- 三井不動産ロジスティクスパーク投資法人(3471)