2020年10月のリート市場
東京証券取引所が公表した月刊REIT(リート)レポート(2020年10月版)によると、東証REIT指数(配当なし)は、前月終値から91.31ポイント下落して1,635.35ポイントで2020年10月の取引を終了しました。
2020年10月末のREIT市場の時価総額合計は前月比3.98%減少し13.11兆円となりました。予想年間分配金利回り(時価総額加重平均予想年間分配金利回り)は4.37%でした。1日平均売買代金(立会内)は、前月比9.02%減少し552億円となりました。
2020年10月末現在、62本のリートが上場しています。
月間騰落率ランキング
2020年10月の月間騰落率がプラスだったのは次の3投資法人だけでした。
順位 | ファンド名 | 騰落率 |
1 | インヴィンシブル投資法人(8963) | +6.57% |
2 | いちごホテルリート投資法人(3463) | +2.36% |
3 | スターアジア不動産投資法人(3468) | +1.03% |
売買代金ランキング(上位5銘柄)
2020年10月のリートの売買代金(立会内)ランキング(上位5銘柄)は次のとおりです。
順位 | 銘柄コード | ファンド名 | 月間売買代金(百万円) | 前月比(1日平均売買代金の前月比) |
1 | 8951 | 日本ビルファンド投資法人 | 234,406 | +266.1% |
2 | 3471 | 三井不動産ロジスティクスパーク投資法人 | 59,910 | +94.8% |
3 | 8953 | 日本リテールファンド投資法人 | 52,252 | -21.2% |
4 | 8952 | ジャパンリアルエステイト投資法人 | 47,476 | -24.6% |
5 | 3462 | 野村不動産マスターファンド投資法人 | 40,296 | -30.5% |
(データ出所:東京証券取引所)**前月比は、1日平均売買代金の前月比 )
月間の売買代金が最も大きかったのは「日本ビルファンド投資法人」で売買代金は約2,344億円でした。日本ビルファンド投資法人は、三井不動産をメインスポンサーとする国内最大のオフィス特化型の不動産投資法人です。同投資法人は2020年10月9日に公募による新投資口発行を発表しました。
利回りランキング
2020年10月末現在の分配金利回り(予想分配金利回り)上位10位ファンドは次の通りでした。
順位 | 投資法人(銘柄コード) | 予想分配金利回り |
1 | MCUBS MidCity投資法人(3227) | 8.06% |
2 | 投資法人みらい(3476) | 7.66% |
3 | タカラレーベン不動産投資法人(3492) | 7.20% |
4 | 日本リート投資法人(3296) | 7.11% |
5 | トーセイ・リート投資法人(3451) | 6.79% |
6 | マリモ地方創生リート投資法人(3470) | 6.57% |
7 | ケネディクス商業リート投資法人(3453) | 6.53% |
8 | エスコンジャパンリート投資法人(2971) | 6.37% |
9 | ザイマックス・リート投資法人(3488) | 6.26% |
10 | いちごオフィスリート投資法人(8975) | 6.24% |
(データ出所:東京証券取引所 月間リートレポート10月版)
2020年10月のREIT市場での主な出来事
10月の日本銀行によるJ-REITの買入れは6回(72億円)が実施されました。
日本ビルファンド投資法人(8951)が公募増資を発表しました。
また、次の15投資法人が2020年10月に2020年8月期決算を発表しました。投資法人名をクリックすると、分配金支払い履歴等をご覧頂けます。
- 日本リテールファンド投資法人(8953)
- オリックス不動産投資法人(8954)
- 福岡リート投資法人(8968)
- 大和ハウスリート投資法人(8984)
- 日本アコモデーションファンド投資法人(3226)
- GLP投資法人(3281)
- Oneリート投資法人(3290)
- ヒューリックリート投資法人(3295)
- 野村不動産マスターファンド投資法人(3462)
- ラサールロジポート投資法人(3466)
- 森トラスト・ホテルリート投資法人(3478)
- 三菱地所物流リート投資法人(3481)
- ザイマックス・リート投資法人(3488)
- タカラレーベン不動産投資法人(3492)
- サンケイリアルエステート投資法人(2972)