東京証券取引所が発表した月刊REITレポート(2016年11月末時点)によると、11月の東証REIT指数は、前月比10.92ポイント上昇して1,796.89ポイントで11月の取引を終了しました。
11月末のREITの時価総額合計は前月比0.75%増加し11.63兆円となりました。予想年間分配金利回り(時価総額加重平均予想年間分配金利回り)は3.63%で、前月末から変わりませんでした。1日平均売買代金(立会内)は前月比7.11%増加し、373億円となりました。
2016年11月のREITの売買代金上位5銘柄は次のとおりです。月間の売買代金が最も大きかったのは先月と同じく「ジャパンリアルエステイト投資法人」で、売買代金は約486億円でした。
順位 | 銘柄コード | ファンド名 | 月間売買代金(百万円) | 前月比 |
1 | 8952 | ジャパンリアルエステイト投資法人 | 48,664 | +28.9% |
2 | 8951 | 日本ビルファンド投資法人 | 46,632 | +28.6% |
3 | 3462 | 野村不動産マスターファンド投資法人 | 40,023 | +18.6% |
4 | 8960 | ユナイテッド・アーバン投資法人 | 38,100 | +41.7% |
5 | 8953 | 日本リテールファンド投資法人 | 37,812 | ―1.8% |
*東証REIT市場における当月の立会内売買代金トップ5銘柄。
**前月比は、1日平均売買代金の前月比。
(データ出所:東京証券取引所)
【11月のREIT市場での出来事】
11月の日本銀行によるREITの買入れは8回(103億円)実施されました。また、11月11日に、三井物産・イデラパートナーズ株式会社が運用する「投資法人みらい(3476)」の上場が東京証券取引所によって承認されました。上場予定日は12月16日。投資法人みらいは、オフィス、商業施設、ホテル、居住施設、物流施設を投資対象とする総合型リートです。投資対象地域は人口集積度が高い三大都市圏として、そこにポートフォリオの70%以上を投資します。
また、次の6投資法人が11月に9月期決算を発表しました。
- ジャパンリアルエステイト投資法人(8952)
- グローバル・ワン不動産投資法人(8958)
- 森トラスト総合リート投資法人(8961)
- 積水ハウス・SI レジデンシャル投資法人(8973)
- 日本賃貸住宅投資法人(8986)
- ケネディクス商業リート投資法人(3453)